私は会社員として働きながら、塾を開業する準備をして、1年後に塾経営者になりました。
ずっと会社員として生きていくのが嫌だったので、いつかは独立したいと考えていました。
でも結婚していますし子どもも生まれたばかりだったので、いきなり開業して失敗することは許されませんでした。
家族を養う責任があるので、家族にできるだけ不安を与えないようにしながら独立を目指しました。
リスクをできるだけ減らしながら独立して生計を立てるまでの話を綴っていきます。
副業で塾を始めた理由
私は会社員として働きながら、副業として学習塾を始めました。
学習塾といっても、最初の生徒は1人なので、家庭教師のようなものです。
私が副業に塾を選んだ理由は、自分のスキルを活かして、他者にマージンを取られずに収益を得られる手段として「勉強を教えること」が最適だと考えたからです。
会社での仕事を終えた後に収入を得る方法を探しまくりましたが、アルバイトでは時間給に限界があり、大きな収入にはつながりません。
将来的には会社員を辞めて独立したいという思いがあり、時給労働では家族を十分に養うのは難しいと感じました。
その中で、学習塾の運営なら自分の努力次第で収益を伸ばせる可能性があり、また社会的にも価値のある仕事だと思いました。自分の知識や経験を活かしながら、子どもたちの未来に貢献できる点も大きな魅力でした。
ノーリスクで小さく始める
独立したいと考えていましたが、副業から始めたのはリスクを減らすためです。
会社勤めが嫌で嫌で、仕方なかったのですが、嫌だからといってすぐ辞めてしまうのは家族への責任を果たしていません。だからいきなり会社を辞めるのではなく、副業という形でスタートしました。
家の一室を使って、知り合いのお子さんに勉強を教えました。ちょうど知り合いのお子さんが受験生ということで、他の塾に行っていたのですが私に勉強を見させて欲しいとお願いしました。
副業といえども、仕事として勉強を教えるわけなので、家の一室ではなくてテナントを借りたい気持ちはありました。家の一室で塾をするのは格好がつかないですよね。
でもテナントを借りるとなると、敷金や礼金、毎月の家賃が発生してしまいます。
独立できると確信できるまでは、テナントを借りずに、出費を抑えていきました。
集客の方法
独立するためには、もちろん生徒1人ではできません。
たくさんの生徒さんに塾に来てもらわないといけません。
集客の方法についてはインターネットで調べてみましたが、難しいことが書いていたり、高額の費用がかかったりするとわかりました。
ノーリスクで独立するのが私の理想だったので、集客に高額の費用をかけることはできません。
私が集客に費用をかけたことは2つだけです。
- 簡単なホームページを作ってGoogleマップに登録する
- チラシを作って塾の前に置いておく
しかしこれだけで簡単に集客できたわけではありません。
塾の集客において一番大切なのは、口コミです。
個人塾をスタートするために最初のお客さんから必ず良い口コミをもらえるように努力しました。
絶対にその子の成績を上げる、絶対に喜んでもらう。
定期テストで成績を伸ばしていけば、保護者からも喜んでもらえます。
他の塾よりも私の授業が面白いと思ってもらえれば、その子が友達を連れてきてくれる可能性もあります。
その子が塾を卒業しても、また次に塾を必要としてくれる人に紹介してもらえます。
最初から生徒100人集めるのは、副業スタートでは無理なので、1人ずつを大切にして勉強を教えました。
塾として独立するために最初は1人の生徒から勉強を教え始めて、その年は3人の生徒に勉強を教えました。
翌年も継続してくれる約束や、友達の紹介などもあり、初年度のスタートは8人だったと思います。
1人2万円で月に16万円集まる計算ができたので、小さなテナントを借りて、個人塾としてスタートできる予測が立ちました。
まとめ
私はサラリーマンとして会社勤めして一生を終えるのは嫌でした。
でもサラリーマンとして結婚して、子供も生まれて、会社を辞めるのは簡単ではありませんでした。
だから副業として勉強を教え始め、絶対に生徒を集めて塾経営者になろうと決めました。
塾経営を選んだ理由は、自分のスキルを活かし、マージンを取られず収益を得るためです。
リスクを抑えるため、家の一室を使い最初は知り合いの子ども1人を教えるところからスタートしました。
集客では、ホームページ作成やチラシ配布など簡単な手法に留め、口コミを重視しました。
定期テストごとの成績を上げることにこだわり、授業を面白いと思ってもらえるよう工夫しました。そうした努力で、生徒から新しい生徒を紹介してもらうことができ、徐々に生徒数を増やしました。
初年度は3人、次年度には8人に拡大し、収益の目処が立ったため小さなテナントを借りて個人塾として本格的にスタートしました。
以上、私が副業からノーリスクで独立したお話でした。
誰かのお役に立てたなら嬉しいです。
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